バリ島で評価経済の真髄をみた。 革命のファンファーレはバリ島にも…!

これは2017年10月。偶然出会った一人のバリ人男性マツさんのお話。

初めてのバリ島旅行。
この日は旅行最終日。
昼から繁華街にあるスパに出かけ、夕方に寺院を訪れ空港に向かう予定であった。

街の安いスパを予約し、時間まで地元スーパーにて時間を潰していたわたしたち。

バリのコーヒーを選んでいると、おもむろに近づいてくるサーファー風のバリ人男性。

「コーヒー買うの?こっちの方がおいしいよ。」

怪しいのでスルーしよう。

「あんたら姉妹?似てるね!」
彼は日本語がかなり上手。

「今日の予定決まってんの?」
スパに行く旨を話すと、 日本の友達が先日安いスパに行って肌荒れして酷い目にあったとのこと。

「俺が行ってるスパ紹介するから行ったら?俺の割引券あるから10パーセントは割引できるよ!」

少し心が動いてるわたしたち。

そこからそのスーパーで彼のおすすめ商品を購入していく。
「ナシゴレンのもと買った?」
「このクリーム人気だよ!試してみな!」
「エリップス知ってる?あ、もう買ったの?」
「東京のどこから来たの?浜松って知ってる?俺の友達台風で一昨日こられなかったんだよ!」
「つか、後でLINE交換しようよ!」

まぁまぁたくさん教えてくれるわ、親切だわ。

結局彼はスパの予約を取ってくれ、わたしたちをそこまで車で送ってくれた。
途中、彼の話を聞くと全てが腑に落ちた。

ドライバーの仕事を通じて出会った日本人夫婦が彼の人生を変えたという。

彼はきっといつものようにお客であるその日本人夫婦を楽しませたのだろう。

日本人夫婦はとても彼を気に入り、日本に招待するから口座を教えてと言ったらしい。
彼もまさかそれが本気だとは思わなかったそう。
後日彼に電話が入り、日本に来るためのお金が本当に振り込まれた。
彼は日本に来て夫婦の家にお世話になり、観光したり、夫婦の仕事を手伝ったりしながら3ヶ月滞在したそうだ。
彼はそうして4回も日本を訪れた。
夫婦に日本に住むことを勧められたが、寒いのが嫌だったらしい。

日本語がこんなに堪能なのも納得。

しかもたまに大阪なまりの日本語はなんとも親近感を与えた。

彼にスパに送ってもらい、待っている間に写真を撮ってLINEを交換した。
彼はわたしたちと写真を撮りたいと言う。
その上自分の5ヶ月の娘をFaceTimeで見せてきた。

もちろんここまで彼には1円も支払っていない。

彼は最上級のおせっかいおじさんだ。
日本人が大好きで、見つけると声をかけずにはいられないのだ。
そんな彼と過ごしたのはわずか1時間の出来事。

わたしたちはすっかり彼のファンになっていた。

さて、本題に入ろう。
そんな彼に、わたしたちは評価経済の真髄を見た。

彼ははじめに2人の日本人夫婦からの深い深い信頼を得た。
バリ島でタクシードライバーは貧しい職業。
しかし夫婦の信頼はお金に変わり、彼を日本に導いた。
日本で過ごした経験から、彼は日本語がペラペラになり、更なる信用を産む材料となった。
その信用は彼の仕事につながり今もなおその連鎖は続いている。

彼はバリ島イチの信用持ちのドライバーだ。

人懐っこい性格で、日本人の友達がたくさんいる。
彼が話すのは、かわいらしい大阪なまりの日本語。
どこまでも親切で、人を騙さない。と、思う。

次にバリ島に出かけることがあったら必ず連絡するだろう。そして友人が出かける際は紹介したくなるだろう。

信用持ちが豊かになる時代。
彼がしたことは、
日本人が好きだったこと。
日本人に親切にしたこと。
日本人に好きになられたこと。
人を騙さなかったこと。

金を稼ぐな。信用を稼げ。「信用持ち」は現代の錬金術師だ。〜革命のファンファーレより引用〜

彼は言う。これも一期一会じゃん!